注文住宅づくりで気を付けたいことの一つに、プライバシーの確保が挙げられます。家の中は家族だけですからそれほど気にならないかもしれませんが、気を付けたいのは来客時です。来客時に生活スペースが簡単に見えてしまうような作りになっていると、お客さんが来るたびに気を使ってしまいますし、生活が妨げられて不便に感じます。普段生活しているスペースは、極力来客対応の場所からは見えないようにするのが無難です。
解放感のある家をつくるとこのような問題がついて回りますが、しっかりと考えて設計すればクリアできます。匂いや音が家全体に広がるような間取りも避けなければなりません。自由に設計できる注文住宅では音や匂いまで考えずに配置してしまうことがありますが、注文住宅を建てる会社の担当者が指摘してくれないとそのままになってしまい、住み始めてから気づくことになります。衣服や家具に匂いがついたり、音が聞こえることで作業や勉強に集中できないといった事態も発生する恐れがあり、軽視できない部分です。
見栄えの良い家にしたいと考えると、生活動線を見落としがちです。無駄な動きが増えて家事の手間がかかるのはよくある失敗例ですが、移動が多いと手間だけでなく時間もかかります。一日の動きを想像しながらどのような配置にするのが良いのかを考え、家事を行うのがスムーズになるように配置していくのが正解です。家事をメインに行う人に聞きながら決めるのがお勧めです。